首輪を替えたら大発見!!

といっても、犬のではなく猫の首輪の話なのですが。

うちの猫たちは皆、首輪をつけています。最近そのうちの一頭の首輪が切れてしまいました。一頭だけ替えてもいいんですが、「みんなお揃い」が好きな人がうちに約一名いるので全頭一斉に取り替えです。。:-)

猫の首輪

今回切れた首輪に替えた数ヶ月前大発見をしたことを今ふと思い出したので、ちょっと書いてみたいと思います。

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猫の首輪と言えば、鈴です。「サザエさん」に出てくるたま然り、ドラえもん然り。この二頭のは鳴らない鈴らしいですね。実際、動き回る猫に鈴がついていたら、ものすごくうるさいんじゃないでしょうか。

そう思って、前々回の我が家の首輪総取っ替えの時まで、我が家では市販の首輪についている鈴をわざわざ取り外していました。たまたま、なぜか、前回だけは鈴をそのままにして猫につけました。案の定、とってもうるさい!! ほとんどいつもチリチリチリチリ狭い家のあちこちから鈴の音が聞こえてくるし、同じ部屋の中で後ろ足で首の辺りを掻かれようものなら頭がおかしくなりそうでした。

しかし。

たった二、三日で、全く気にならなくなったのです。鈴の音は相変わらずしているのですが、人間の方が慣れてしまいました。今ではむしろどこに居るかすぐに分かって便利だわ〜という感じですらあります。

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そこで発見したのです。人間はいとも簡単に感覚を麻痺させてしまう生き物なのだと。

麻痺した方が快適に生きられるからなんでしょうけど、これは危険でもあると思いました。

要するに、ペットの出す騒音が気にならないのは感覚の麻痺している飼い主だけで、周囲の人間は大迷惑しているかもしれないということです。

ちょっとワンワン吠えたくらいで」と隣人の神経質さを非難する前に、本当に「ちょっと」なのか、隣人が神経質なのか飼い主が麻痺しているだけなのか、音量計を導入しノートに時刻と音量・長さを書き留めるとかして判例でも眺めながらチェックし直した方がいいのかもしれません。「犬は吠えるもの」派の人をネット上で時々見かけますが、「だから隣人に我慢を強いていい」ということではないと思うのです。

(隣人だって毎日ワンワン聞かされていれば麻痺するんじゃないかとも思ったのですが、愛情の有無が麻痺の度合いに影響するような気がしました。うるさい→大嫌いだったら、いつまでだって不快でしょう。)

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ところで、この「感覚の麻痺」に気づいた時、それまでずっと謎だったことが一気に解けた気がしました。(^^;

家の中でしょっちゅう吠えているワンちゃんを何頭か知っているんですが、屋外にも響き渡るあまりの大声に「とてもじゃなけど、あの犬と同じ部屋に居るのは私には無理だ…」「飼い主さんつらくないのかな? どうして吠えないようにしつけないのかな?」とちょっと不思議に思っていたんですよね。

よくある「留守宅で犬が吠えまくる」パターンでなく、飼い主さんは犬と同じ部屋にいて、道路に居る私と会話をすることもあるので、聞き慣れた愛犬の鳴き声が飼い主さんには気になっていないだけに思えるのです。吠えないようしつけている風でもないですし。

「感覚の麻痺」の存在を意識しなければ、「一番近くに居る自分が気にならない程度の鳴き声なのだから、吠えないようにしつける必要はない」と考えるのは自然なことなのかもしれません。

※ この件に関して、私は迷惑をかけられて困っている隣人の立場じゃないので、ここに書いたことは愚痴ではありません。ギャン吠えワンちゃんがそのまま存在し続ける理由を推測できたことで満足しています。

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こういう「麻痺」は、臭いについては以前から知っていたことなんですけどね。音には気づいていませんでした。

ペットのトイレとか、台所の生ゴミとか、玄関の靴箱とか、かなり臭っているにも関わらず、家の人は全然気づいていないということはよくある気がします。

臭いに対しては消臭剤が存在します。音についても、何か簡単な対策があればいいのですが。

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今のところ、アイニーはさほど吠えない犬です。これは、飼い主の感覚の麻痺ではなく、最近のとある出来事から事実だと考えています。しかし、将来は分かりません。痴ほうのワンちゃんが吠えることはあるようですし。

そうなったら、とりあえず子犬の一時期使っていた壁用の防音シートを復活させ、カーテンを遮音のものに変えるでしょうね。他にもできることはなんでもやるだろうと思います。

その時、私たちの感覚が麻痺しきっていて周囲に迷惑をかけないことを願っています。