秋休み♪(3日目続き:遠野ふるさと村)

中尊寺の後は、遠野へ。

遠野というと、『遠野物語』(青空文庫)です。中学生の時に読んで不思議な気持ちになった、あの本。今回の旅行の計画中、中尊寺以外で岩手県県内で他にどこに寄るか検討していて、「遠野」の文字を見つけたらもうそこ以外考えられませんでした。

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まず訪れたのは、「遠野ふるさと村」。事前に問い合わせて、(大型)犬連れでも入れることを確認してありました。

遠野ふるさと村

村内の道には栗が落ちている場所があって、ちょっと慌てました。

改めて考えてみると、アイニーは栗(のいが)と遭遇したことがこれまで全くないような。遠野では、この後も大量のいがと遭遇することになるのですが。

遠野ふるさと村

江戸時代の遠野の里を再現したのだそうですが、確かにとても懐かしい感じ……。

遠野ふるさと村

田んぼの中にあった、穀物をつくための装置。鹿威しと同じような原理で、水の重みで杵が持ち上がり、排水したところで落ちてきます。アイニーはその音がとても怖かったらしく、写真撮影前はすぐそばに居たのに、向こう側まで逃げ去りました。

(こういうことがあるから、やはり普通の首輪とハーフチョークを併用することにしておいて正解だったんだろうなと思います。恐怖に心を支配された時には呼び戻しコマンドも効かないかもしれませんし。)

そういえば今日、我が家の近くで子供たちが運動会をやっていて、ドッグランに居た時に花火の音がしました。他の犬たちは全く平気なのに、アイニーだけ怖がって……。どうしてかなぁ……。

子犬の頃は全く平気だったのに、成犬になってから遠くであっても花火や太鼓の音を怖がるようになりました。アイニーパパ曰く「立ち上がりの早い音」が苦手らしく、キャッチボールの音も苦手です。その反面、大きな音であっても、バイクのエンジン音などは平気。

怖がるようになった原因は分かりません。音をしつけに使ったことはないし、音で怖い思いをした経験というのも全く思い当たりません。

怖がっても、パニックを起こして手がつけられなくなる訳でなく、人が片手で持ったリードで制御できる範囲で「音源から遠い方へ逃げようとする」だけです。だから、人が困っている訳ではないんですが、できれば克服させてあげたいよなぁ……と思っています。苦手なものが少なければ少ないほど、回避にエネルギーを使わなくて済む分、楽に生きられますからね。何かいい方法がないものか。

遠野ふるさと村

話がずれましたが、ここには馬が何頭かいます。アイニーは挨拶できてご機嫌♪ 怖かったことも忘れたようです。

遠野ふるさと村

私は自然の造形物が大好きですが、建築を含む文化的な物を見るのも大好きです。ここに来たのは曲がり家が見たかったからなんですが、なかなかどうして、倉も興味深い!!

雪除けなんでしょうか、倉の側面に防御壁がつけられたものは初めて見ました。反対側にもついています。実際何なのか、ふるさと村の方に尋ねてみればよかった……と、今ブログを書きながら悔やんでいます。orz

遠野ふるさと村

大工どんの家には、藁で作った人形が飾られています。「藁人形の家」という表示を見て最初思い浮かべたのは、とてもポピュラーな(?)アレ、草木も眠る丑三つ時に使われていそうなヤツでしたが、ここのは違います。

アイニーパパが「男なんだ…」とぼそっと言った時、アイニーを手前に座らせて写真を撮っていた私は「どうして分かったんだろう?」と不思議に思いました。顔を上げて納得。それと同時に、今までアイニーばかりを見て撮っていた写真は背景に写っているもののためにブログには不向きだと気づきました。orz

そうして、撮り直したのがこれ。アイニーの右側に写っているのは、公式サイトによれば「火の神としてまつられている『火男』」だそうです。

遠野ふるさと村

この旅行中、あちこちで美しい稲穂を目にしました。もちろん、遠野ふるさと村でも。

私は農業の盛んな地に生まれ育ったので、案山子をとても懐かしく思いました。:-) 稲刈りが済んだ後の田んぼは、代掻きの頃までは遊び場でした。

遠野ふるさと村

なんだかとても懐かしい物と再会したような気持ちのまま、村を後にしました。

遠野ふるさと村

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